正しく向き合う認知症 ー 介護の負担を減らすために|羽村市の接骨院

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正しく向き合う認知症 ー 介護の負担を減らすために

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こんにちは。まろん鍼灸接骨院です。

今回は、認知症の介護についてです。

 

 

認知症では、「中核症状」として、物事を順序よく実行できなくなる「実行機能障害」や「記憶障害(物忘れ)」などが起こります。また、「BPSD(行動・心理症状)」として、「妄想」「うつ状態」「興奮や暴力」「徘徊」などが起こり、家族など周囲の人が対処に困ることも出てきます。

 

BPSDの中でも、“財布を盗られた”などの「物盗られ妄想」は、よく見られる症状です。これは、財布や通帳などの大切なものをどこかにしまったものの、しまったことが頭からすっかり抜け落ちてしまい、財布や通帳が見当たらないことを合理的に説明するために、「盗られたに違いない」と、妄想を作り上げるものです。患者さんは、財布や通帳をしまった記憶がないため、不安や焦りを感じています。

 

疑われるのは、身近で世話をする家族がほとんどで、息子の嫁や自分の娘などを犯人扱いすることが多いのですが、疑った相手を日頃から恨んでいるというわけではありません。

このような場合、反論したり言い訳をしても聞き入れられないので、騒がずに一緒になくなったものを探すとよいでしょう。繰り返す場合にも、毎回、淡々と対応するようにします。しまい忘れる場所は、何回か繰り返すうちに見当がつくようになります。

いつも疑われる人に対する周囲のサポートも大切です。病気のせいとわかってはいても、理不尽に疑われるのはつらいものです。ほかの家族は疑われる人の心中を察し、いたわりを忘れないようにしましょう。

 

 

患者さんが、夜中に興奮して大声を上げたり、ささいなことで暴力を振るったりすることがあります。

夜中に興奮するケースでは、実際にはないものが見える「幻視」や、病的なねぼけである「夜間せん妄」が起こっていることがあります。

興奮や暴力が見られるときは、まず、危険を避け、介護をする人の身の安全を確保することが最も大切です。冷静になるのが難しいこともあると思いますが、患者さんを観察して、「いつ、どこで、どんな状況で、誰に対して、どの程度」の興奮や暴力が起こったのかをできるだけ具体的に記録しておきましょう。落ち着いて状況を整理すると、唐突に見えた興奮や暴力の裏に本人なりの合理的な理由が見えてくることもあります。興奮や暴力の理由を介護する人が考えるとともに、担当医に相談し、専門家と一緒に対応を考えるようにしましょう。

 

 

徘徊には、さまざまな状況があります。例えば、患者さんが自分のいる場所がわからなくなって、「家に帰る」と自宅を出てしまう、歩いて行けるはずのない遠隔地の実家に向かって、突然歩き始める、家族の姿が見えないので、不安になって家の外に探しに出てしまう、外出時に暗くなって道に迷うなど、患者さんごとに異なります。

患者さんがいなくなって必死に探し回ったり、警察から保護したとの連絡があって駆けつけたりするなど、周囲の人が振り回されることも多いのですが、まず、冷静に前後の状況を考えてみましょう。「目的地は合理的か(患者さんが行きたいと思って当然か、行ける場所か)」「目的地は不合理か(今はない実家に行きたがったり、遠く離れているのに歩いていこうとするなど)」「じっとしていられないのか」「はぐれたのか」などによって、対応が異なります。

 

徘徊が起こった状況をできるだけ冷静に観察・記録し、その理由を自分で考えるとともに、担当医に相談してください。理由が推測でき、対応が考えられる場合もあります。また、無目的で、止めるのが困難な激しい徘徊の場合は、一時的な入院や薬による治療が必要なこともあります。

患者さんがいなくなったときに見つかりやすいように、「衣服に名札をつける」「名刺をバッグや服のポケットに入れておく」「GPS機能付きの携帯電話をバッグに入れる」などのほか、近所の人や警察にもあらかじめ頼んでおくと良いでしょう。

 

 

BPSDにより、介護する家族などの負担が大きかったり、危険が及びそうなときは、薬による治療も検討されます。

特に妄想や幻視、興奮や暴力、睡眠障害など、家族の負担が大きい症状には、環境調整と並行して適切な薬物療法が必要になります。

薬を使うときは、副作用に注意しながら、慎重に使います。なお、効果の有無は患者さんによって異なります。

 

自宅での介護の負担が大きくなり過ぎ、介護をする人が体調を崩したり、心の健康が保てなくったりしたのでは、元も子もありません。最近は、高齢者の夫婦間の「老々介護」も少なくありません。特定の人に介護の負担が集中しないように、家族全員が協力して、介護の負担を分散しましょう。

また、「介護保険制度」も利用しましょう。自宅にいて利用できる「居宅サービス」には、①自宅をヘルパーが訪問する「訪問介護」、②日帰りで通所介護サービスを受けられる「デイサービス」、③施設に短期間入所する「ショートステイ」などがあります。これらのサービスを上手に利用して、介護をする人がゆっくり休んだり、自分の時間をもてるようにしましょう。

 

自宅での介護が困難になった場合には、「施設サービス」を受けることが出来ます。施設にはいろいろな種類がありますので、あらかじめ調べておくとよいでしょう。“いざとなったら〇〇がある”と考えることができれば、自分を追い込まずに済みます。

 

 

患者さん、介護をする人の両者とも心身に余裕があるうちに、施設入所を考えておく方が、いざというとき、冷静な判断や選択がしやすいものです。

 

 

 

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