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乳がん:薬は個別化

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こんにちは、まろん鍼灸接骨院です。

今回は、乳がんの薬物療法についてです。

「乳がん」はいくつかのタイプに分けられ、薬物療法では、タイプごとに異なる薬が選択されます。

 

 

 

 

 

・乳がんの薬物治療:タイプに合わせて薬を使い分ける

遺伝子の研究が進んだことで、乳がんにはいくつかのタイプがあることがわかってきました。現在は乳がんだからといって一律に同じ治療をするのではなく、乳がんのタイプによって、薬を使い分けたり、手術の後だけでなく、手術前にも薬を使うことが検討されます。

 

 

◇乳がんのタイプの調べ方

患者さんの乳がんのがん細胞の遺伝子、あるいは遺伝子が作るたんぱくを調べることによって(遺伝子検査)、乳がんのタイプがわかり、治療方針を決めることができます。以前は、手術の時に摘出したがんの組織を調べる方法が一般的でしたが、現在は、手術前に胸に針を刺して、病変の組織の一部を採って調べる針生検が主流です。

 

このがん細胞の遺伝子検査は、血液検査でBRCA遺伝子などを調べ、遺伝的に乳がんになりやすいかどうかを調べる検査とは別のものです。

 

 

◇タイプ別の薬物治療

乳がんはその特徴により、ルミナルA(HER2陰性)、ルミナルB(HER2陽性)、HER2陽性、トリプルネガティブの5つのタイプに分けられます。

 

ルミナルと名前がつく3つのタイプは、女性ホルモンのエストロゲンの刺激でがん細胞が増えるグループです。乳がんの7〜8割はこのグループに入り、エストロゲンを減らすホルモン剤が効果的です。また、手術後にホルモン剤を使うと、再発や転移を半分ほどに減らすことができると言われています。

 

ルミナルAとルミナルBの違いは、増殖能力です。ルミナルAは、増殖能力が低く、進行も穏やかなタイプで、使う薬はホルモン剤だけでよいとされます。一方、ルミナルBは、増殖能力が高く、ホルモン剤に加えて抗がん剤も使います。

 

女性ホルモン以外に、過剰なHER2たんぱくによって増えるタイプがHER2陽性です。ルミナルB(HER2陽性)は、女性ホルモンとHER2たんぱくの両方で増えます。HER2たんぱくで増えるグループには、抗HER2薬という分子標的薬を使います。乳がんの薬の中で、最近、特に進歩したのがこの抗HER2薬です。また、このグループでは、治療効果をさらに高めるために、抗がん剤も一緒に使います。

 

女性ホルモンとHER2たんぱくのどちらのグループにも属さないトリプルネガティブと、女性ホルモンで増えるグループの中のルミナルBは、がん細胞の増殖能力が高いことがわかっています。活発に活動しているがん細胞には、抗がん剤が効果を発揮します。

 

このように、タイプに応じた薬が用いられるようになった結果、治療効果が向上しただけでなく、使う薬が絞られて、患者さんの体への負担も軽減しています。

 

 

・効果的な薬の使い方:薬の種類と使うタイミング

◇ホルモン剤

閉経の前と後では、女性ホルモンが作られる体の部位が違うため、使うホルモン剤の種類が異なります。

閉経前は、女性ホルモンは主に卵巣で作られます。その指令を出すのは脳の視床下部で、それを止めるのがLH−RHアゴニスト製剤(注射)で、2〜5年間続けます。

閉経後は、卵巣機能が低下し、副腎から出る男性ホルモンが乳腺組織の中でエストロゲンに変換されます。それを止めるのがアロマターゼ阻害薬(内服薬)で、これを5〜10年間使います。

抗エストロゲン薬(内服薬)は、がん細胞がエストロゲンを取り込めないようにする薬です。閉経前と後どちらにも使える薬で、5〜10年間服用します。

閉経後のルミナルタイプの人に手術前にホルモン剤を投与すると、がんが小さくなり、乳房温存率が上昇することも報告されています。

 

 

◇術前化学療法

化学療法とは、抗がん剤を使った治療を意味し、手術の前に抗がん剤を使う治療法のことです。がんの増殖能力が低く、おとなしい性質のルミナルAには、術前科学療法は必要ないことがわかってきました。一方、ルミナルB、HER2陽性、トリプルネガティブタイプでは、術前化学療法を行うケースが増えています。

 

術前化学療法には2つのメリットがあります。

1つは、薬でがんが小さくなることで、温存が難しいと考えられていた人でも温存手術の適応になることがある点です。

もう1つは、手術後に使用するのに比べて、早く抗がん剤の効果の確認ができることです。手術後に抗がん剤を使った場合は、手術後5〜10年経っても再発がなければ、そのとき初めて抗がん剤の効果があったと判断します。しかし、術前化学療法では、半年ほどでがんが小さくなっているかどうかがわかり、抗がん剤の効果を判断することができます。しこりや脇の下のリンパ節転移が小さくなる効果を実感できると、患者さんにとっても治療の励みになります。また、手術前に抗がん剤の効果を確かめておけば、手術後の治療方針にそれを反映させることができます。

 

HER2たんぱくで増えるタイプの乳がんには、抗がん剤に加えて抗HER2薬も使うと治療効果が上がるといわれています。

術前化学療法では、患者さんの10〜20%程度で、がんが完全に消えると言われています。特にHER2陽性とトリプルネガテイブタイプでは消失率が高いと報告されています。

 

 

◇新薬の開発

乳がんは、がんの中でも遺伝子研究が特に進んでおり、タイプごとの特徴に合わせた薬が次々と開発され、現在、30種類以上が健康保険の適用となっています。

 

なかでも、特に注目されているのが、2013年9月に承認されたT−DM1です。これは、トラスツズマブという抗HER2薬にDM1(エムタンシン)という抗がん剤を組み合わせた新しいタイプの薬です。DM1は昔からある抗がん剤ですが、効果は高くても全身の副作用が強く、実際にはあまり使われていませんでした。しかし、HER2たんぱくを狙い撃ちするトラスツズマブを組み合わせると、DM1ががん細胞だけに働き、副作用は少なく、高い治療効果を発揮します。現在は、手術できない進行乳がんか、再発乳がんにしか適応がありませんが、効果が極めて高い点が注目されます。

 

このような分子標的薬と抗がん剤を結びつける技術が盛んに研究され、T−DM1以外の組み合わせも研究が進んでいるため、今後、新しいタイプの薬が開発されることも期待されます。

 

 

まとめ

「ホルモン剤」「抗がん剤」「分子標的薬」や、新しい薬の中から、患者さんの乳がんのタイプにあった薬を選択します!

 

 

 

 

 

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